泌尿器の病気

前立腺

主な疾患として前立腺肥大症、前立腺炎、前立腺がんなどがあります。頻尿、排尿痛、排尿困難、残尿感といった排尿症状や、疾患によっては発熱、腰痛、会陰部痛などをともないます。人口の高齢化と生活の洋風化に伴い前立腺疾患、特に肥大症とがんはこれからますます増加していくと思われます。

 

膀胱・尿道

疾患は膀胱炎、尿道炎、膀胱がん、神経因性膀胱など多岐にわたります。血尿、排尿痛、頻尿、排尿困難、失禁、膿の排出などがみられます。膀胱の内部を直接みる膀胱鏡検査や、膀胱に造影剤をいれてレントゲンを撮る検査がおこなわれることもあります。とくに無症候性血尿といって、痛みや頻尿などの症状を伴わずに出血があった場合はがんも疑われますので早めに受診してください。

 

腎臓

主な疾患は腎結石、腎臓がん、腎外傷、腎盂腎炎などです。腎臓にできた結石が尿管に落ちてきた時は急激な腰痛、下腹痛にみまわれます。結石は飲水をよくしていれば尿に混じって自然に出てくることもありますが、痛みが持続する場合や結石が大きくて自然排石が見こめないときは内視鏡や結石破砕装置による治療が必要です。腎臓がんは早期には自覚症状が乏しく、人間ドックや集団健診のさいに偶然見つかることが多い疾患です。早期がんであれば手術によりかなりのところまで治すことが出来ますのでドックや検診で異常が見つかった場合は放置せずなるべく早く泌尿器科を受診してください。

 

この他にも、副腎疾患や外性器異常、精巣(睾丸)の疾患、副精巣(副睾丸)炎、などがあります。